入社前のやる気を落とさせない”5つの新入社員研修内容”

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新しく新入社員を採用する際、

正社員として会社の一員に迎え入れる前に
モチベーションを高めておくことは重要ですね。

 

とはいえ、ありきたりな研修内容では、
入社後の不安が膨らみ、モチベーションを上げるつもりが
下がってしまったなんて例もあります。

 

そうはならないためにも、新入社員研修について
抑えておくべき5つのポイントをお話ししていきます。

 

目次

1.新入社員研修の目的
2.入社前のやる気を落とさせない5つの新入社員研修内容
  2-1:自分の将来像(夢)
  2-2:企業理念を理解する
  2-3:自分の将来像(夢)と企業理念を重ね合わせる
  2-4:同期のつながりを強くする
  2-5:座学ではなく実践型の内容にする
3.「拙速(せっそく)は巧遅(こうち)に勝る」
4.まとめ

1.新入社員研修の目的

今更このようなことを言わなくてもご理解いただいていると思いますが、
この考え方がずれると違った考え方になるので、改めて
「新入社員研修の目的は何なのか?」考えてみましょう。

 

 

日本の人事部」というサイトから引用させていただくと、

 

———————————————————————————–

新入社員教育の目的の第一に、学生から社会人への意識改革がある。

 

まだ、社会に出ていない学生に対して、社会人となること(消費者から生産者にかわること)の意味・心構えや、会社組織の一員としての意識を持たせ、社会人として必要となる基本的な知識やスキル、責任ある行動習慣などを身に付けてもらうのである。

その上で新入社員には、仕事や会社への理解を確実に進めていくことが求められる。

具体的には、仕事を進めていく上で必要な知識や技術はもちろんのこと、企業の業務内容や企業風土・企業理念、就業規則など、企業内で過ごすために必要な事項や社会人として必要なコミュニケーション能力、最低限の礼儀・マナーなど、社会人として働くにあたって不可欠な内容を幅広く教えていく。

 

・会社(経営理念)への理解を深める

・仕事についての基礎知識、スキルを身に付けさせる

・社員としての意識を持たせる

・社会人としての自覚・常識、ビジネスマナーを植え付けさせる

・職場環境へ適応させる など

 

(以上、「日本の人事部」より抜粋)

—————————————————————————————-

 

と書かれていて、まさにその通りという内容です。

 

では、具体的にどういう内容にすればいいのでしょうか?

 

そのことをこれからご紹介いたします。

 

 

入社前のやる気を落とさせない5つの新入社員研修内容

 

具体的な内容に移る前に、最近の新入社員研修の傾向は
どんな研修内容になっているのでしょうか?

 

最近の傾向について、先程も引用させていただいた
日本の人事部」に記載されていたので、ご紹介します。

 

—————————————————————————————-

従来型の座学中心の研修スタイルから、グループ学習、ゲーム的要素を取り入れた参加型・自発的な学習へと移行するケースが増えている。

 

また、教育担当者として、新入社員と親和性の高い若手社員を登用し、新人と会社の距離を縮めようと努力する企業も目立つ。

 

なぜなら、新入社員にとって入社当初の教育内容は、その後の会社との距離を決定する重要な要素になるからだ。それがうまくできなければ、入社前のイメージが教育期間中に崩れてしまい、退職につながるケースも十分にあり得る。

 

逆に教育内容が充実していれば、ソフトランディングがスムーズに運び、定着率が高まることになる。

(以上、「日本の人事部」より抜粋)

—————————————————————————————-

 

従来の研修内容と変わってきているのが、今の傾向になっています。

 

その傾向に合わせて、具体的にどういった内容を取り入れたらいいかを、ご紹介します。

 

 

2-1:自分の将来像(夢)

 

自分のなりたい将来像をイメージさせることが重要です。

 

なぜなら、今の新卒者の多くは、

「将来自分はどうなっていたいか?」

「5年後、10年後どうなっていたいのか?」

ということをイメージが出来ていない人が多くなっています。

 

自分の将来像をイメージできていないと、目先のことばかりにとらわれてしまって、
会社で嫌なことがあると

「この会社は自分には合っていない。」

と思ってしまい、早期退職につながってしまいます。

 

自分が将来どうなりたいか?が明確な人は、嫌なことがあっても耐えることができ、
一歩ずつ自分の将来像に近づくことができます。

 

逆に自分の将来像がはっきりしていない人は、
嫌なことがあるとすぐに逃げ出してしまい、

「自分は何をやってもダメな人間だ。」

という自己嫌悪に陥ってしまいます。

 

だから

「将来自分がどうなっていたいか?」

をなるべく具体的にイメージすることがとても重要です。

 

でも、今まで考えたことがないことを

「考えてみてください」

と言われても、なかなか思いつかない人もいると思います。

 

そんな人がいたら、以下のことを自分に問いかけてみてください。と言ってください。

①今まで時間も忘れて熱中したことは何ですか?

②時間やお金に制約がないとしたら、何をやりたいですか?

 

如何でしょうか?

 

自分は○○をやっている時が一番楽しい。または充実感がある。

と思えることが見つかると思います。

 

それでも思いつかない。という人は、自分自身ときちんと向かい合っていないので、
向き合ってみてください。

 

自分自身と向かい合うことは、最初はとても苦痛かもしれませんが、繰り返していると少しずつ自分自身から答えがでてきますので、是非新卒者に対して実践してみてください。

 

 

2-2:企業理念を理解する

 

企業の根本的な指針・考え方の企業理念を深く理解することが重要です。

(会社によっては、経営方針などという会社もあります)

 

今の会社のほとんどは企業理念というものを掲げています。

そして、会社によって違いますが、毎日唱和している企業もあると思います。

 

ただ、その企業理念の言葉だけを理解していませんか?

 

その言葉だけを丸暗記していても、その会社の本当の考え方を
理解していることにはなりません。

 

企業理念の本当の意味を理解していないと、企業が向かっていく方向や、
考え方が理解出来なく、ただ仕事をして給与をもらっているだけに
過ぎなくなってしまいます。

 

まして、間違った意味で理解している場合もあるので、
一度しっかりと説明する必要があります。

 

きちんと説明した上で、理念に共感してもらうと、
自分の働いている会社に誇りがもてるようになります。

 

この説明は新卒者に深く理解してもらう必要があるので、
企業理念が出来た時の経緯や、エピソードなどを交えて話すと分かりやすく、
より深い理解が得られます。

 

時間をかけてじっくりと説明する必要があるので、
まとまった時間が取れる新入社員研修で行うことが有効的です。

 

企業理念を深く理解してもらい、将来会社を牽引する人財に育てましょう。

 

 

2-3:自分の将来像(夢)と企業理念を重ね合わせる

 

自分の将来像(夢)が明確になり、企業理念を理解したら、
そのことを重ね合わせることが重要です。

 

なぜなら、自分の将来像(夢)と企業理念がバラバラだったら、
その会社で働く意味がわからなくなってきます。

 

自分は○○をしたいから(または、なりたいから)、この会社で○○をする。

ということが考えられれば、この会社で働くことで、自分の想像する夢が叶えられる。
と考えることができます。

 

これは、就活の時の面接時に回答しているかもしれませんね。

 

その回答は、就活時の面接対策だと思って回答した新卒者もいると思いますが、
それでも自分で一度は考えたことになるので、全くのデタラメではないと思います。

 

全く自分と関係ないことを回答した。という新卒者は、改めて考えてもらいましょう。

 

じっくりと考えると、意外と思いつくものです。

 

そのことを関係付けることができると、多少仕事内容がきつくても、
多少労働条件が悪くても、自分のやるべきことは明確なので、
きつい仕事も耐えることが出来て、仕事内容もレベルアップしていきます。

 

 

2-4:同期のつながりを強くする

 

社会人になって一番影響を受けるのは、同期の存在なので、
つながりを強くするような研修内容にすることが重要です。

 

なぜなら、仕事面で色々な壁にぶつかった時に相談できて、
励まし合えるのは同期の仲間だからです。

 

しかも、最初の新入社員研修でどれだけ絆を深められるかで、
その後の関わり合いが違ってきます。

 

では、つながりが強くなるためにはどうしたらいいのでしょうか?

 

この内容は既に導入している会社もあると思いますが、
導入している会社はよりつながりを深める内容を考えていただきたいと思います。

 

一般的に一番効果的と言われているのが、昔から言われている
「同じ釜のメシを食べる」ことですが、これは宿泊研修であれば可能ですが、
通わせる研修ではなかなかできません。

 

そこで、新入社員研修の傾向でもご紹介したグループ学習、
ゲーム的要素を取り入れた参加型・自発的な学習をする方法が効果的です。

 

グループにある課題を与えて、その課題について議論し、結論を導き出して発表する。

 

そのことでも仲間意識が芽生えると思いますが、
もっと仲間意識が向上する方法があります。

 

それは、どのチームが一番効果的でいい答えを導き出したか、
ということを競い、順位をつけることです。

 

順位を付けることで競争意識がでてきて、
ゲーム感覚で楽しく課題に取り組むことができ、仲間意識も強くなります。

 

同期とのつながりを強くして、困難な仕事にも立ち向かえる人財を育てましょう。

 

 

2-5:座学ではなく実践型の内容にする

 

グループワークになりにくい題材は、実践型の内容にすることが重要です。

 

ビジネスマナーやビジネス文書の書き方などは、
どうしてもグループワークにはなりにくい題材です。

 

でも、座学中心にやると頭では理解していても実際に行動に出来ない。
という問題があります。

 

では、どうしたらいいのでしょうか?

 

答えは、最初に言ったように実践型にすることです。

 

「実践型といっても、どういった内容にすればいいのかわからない。」

という声が聞こえそうなので、一例をご紹介します。

 

最初に言っておくと、どの例も最初に講義形式で、なぜそのことが必要か、
そのことのポイントなどを簡単に説明することが必要です。

 

・例-1:議事録の作成

 実際にあるテーマに沿った会議の映像を流し、その会議の議事録を作成する。

 

 議事録を作成したら、その議事録について、良かったところや

 修正した方がいいところを2、3人で指摘し合う。

 

 最後に模範解答を見せて、自分の書いた議事録と比較してみる。

 

・例-2:ビジネス文書

 可能であれば一人一人違うシーンを設定して、ビジネス文書を作成し、
 この文書で何のことを伝えているかがわかるかを他の人に見てもらい、
 どんなところがわかりにくいかを指摘してもらう。

 

 それが出来なければ、講師がいくつかのシーンを設定し、作成した文書を
 提出してもらい講師が添削する。(良かったビジネス文書、悪かったビジネス文書を、
 全員に公表して、どこが良かったか、悪かったかを議論する)

 

・例-3:ビジネスマナー

 実際に色々なシーンを再現して、それぞれ役を決めて、
 その役にあったビジネスマナーを実践する。

 

 シーンを観ている人もいると尚いい。

 

 終わったらビジネスマナーをする側、受けた側、観ていた人に感想を言ってもらう。

 受けた側、観ていた人の感想が特に大切。

 

・例-4:日報・レポートの作成

 日報・レポートは、如何に短い文章で相手に伝えるかが重要なので、
 新聞の記事の切り抜きを使って、これを○文字以内にまとめてみる。
 という課題を与える。

 

 作成後、まとまっているかどうかを発表して、指摘してもらう。

 

以上、4つの例をご紹介しました。

 

実践型にした方が時間や手間が掛かると思いますが、
新卒者が現場に出た時に「あの時やったよね」ということを思い出させるのは、
実践型で体験したことだけなので、手間を惜しまず工夫して実践型を
取り入れることが大切です。

 

 

3.「拙速(せっそく)は巧遅(こうち)に勝る」


 

社会人の仕事は、「拙速(せっそく)は巧遅(こうち)に勝る」ということが重要です。

 

新卒者が実際に現場に出て一番勘違いしやすいのは、
どんなときも完璧な仕事をやらないといけない。
ということに陥りやすいとうことです。

 

もちろん、完璧な仕事であればそれに越したことはありませんが、
それはケースバイケースということです。

 

例えば、上司から資料作成を依頼され、指定された納期があった場合、
納期に遅れても完璧な資料をつくらないといけない。と思いがちです。

 

でも、その考え方は間違いです。

 

中国の兵法書「孫子」には、「拙速(せっそく)は巧遅(こうち)に勝る」
という格言があります。拙速とは、つたなくても速いことであり、
巧遅とはたくみでも遅いことです。
つまり、完璧でなくとも「仕事が早い」にこしたことはないという意味です。

 

そのことを最初の新入社員研修で教育することが出来れば、
「仕事はスピードが命」ということが理解でき、仕事ができる社会人になるでしょう。

 

スピードだけで内容はお粗末では何の意味もありませんが・・・

 

 

3.まとめ

これまでお話した5つをまとめると以下の通りになります。

 

(1)自分の将来像(夢)を具体的にイメージする。

(2)企業理念を深く理解する。

(3)自分の将来像(夢)と企業理念を重ね合わせる。

(4)同期のつながりを強くする。

(5)座学ではなく実践型の内容にする。

(参考)仕事は「拙速(せっそく)は巧遅(こうち)に勝る」

 

新入社員研修では、色々と教えたいことが沢山あると思いますが、
時間が限られています。

 

一度に沢山のことを教える。というより、最初に教えなければいけないこと、
後で教えてもいいことを選別して、後で教えてもいいことは、
3ヶ月後、半年後の研修に回すなどして、早期退職者を出さないことが
新卒者にとっても、会社にとっても大事だと思います。

 

お互いにWin-Winの関係になるように、
早期退職者があった会社は、新入社員研修を見直してみては如何でしょうか?

 

会社にとって無くてはならない人財を育てましょう。

 

参考文献

厚生労働省:新規学卒就職者の在籍期間別離職率の推移

 

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