人材が人財に育つ! 「人材育成」の6つのポイント

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よく事業は人、物、金が必要だと言われます。

 

最近は情報や時間を付け加えることもありますが、

基本はやはり人、物、金でしょう。

 

特に「人は城、人は石垣」という諺もあるように

古来より人の重要性が言われてきました。

 

物も金も重要ですが、この世の中は人で成り立っている社会なので

企業や組織を生かすも殺すもやはり人次第といえるでしょう。

 

「人材育成」は奥が深く、正解がありません。

とてもここでこういうものですとは言えませんが

 

自分の体験も含めて「人材育成」について必要なポイントを考えてみました。

 

目次
1.人材育成の6つのポイント
 1-1.相手を認める
 1-2.感謝する
 1-3.人を知る
 1-4.指導のスキルを上げる
 1-5.仕事の重要性を伝える
 1-6.指導者の人間力を高める

2.まとめ

1.人材育成の6つのポイント

 

 

1-1.相手を認める

 

会社でもPTAや地域の組織でも、相手を認めることは重要だと思います。

これは家庭でも友人関係でも言えます。

 

人は自分の話を聞いてくれる人や自分の存在を認めてくれる人に好感を持ちます。

自分が話しているのに全然聞いてくれない人や、自分のことばかり話す人、

自分の意見をすべてを否定する人にあなたは好感を持てるでしょうか?

 

特に会社の上司にこの風潮が見られますが、部下からすれば

自分の意見を否定されてもなかなか反論しづらいもの。

あなたが会社で部下を持つ身ならそんなことがないか振り返ってみましょう。

 

1-2.感謝する

 

あなたは周りの人に感謝できていますか?

 

これは1とも共通しますが、人は感謝されると嬉しいのでその人に好感を持ちます。

するとますますその人に喜んでもらえるように頑張ります。

 

小さな子供がお母さんのお手伝いをして「ありがとう」と言われるのが嬉しくて

ますます張り切ってお手伝いをするということがあります。

大人でも人に感謝されると嬉しくて、もっとその人に喜んでもらいたいという

気持ちになりますよね。

 

感謝されればその人の意見に耳を傾けるようになり、

その人の為に頑張ろうという気持ちになります。

 

そして、人材から人財に育っていきます。

 

 

2-3.人を知る

 

人材育成では人の気持ちの動きを考えるということがとても重要です。

 

このような事を言ったら相手はどう感じるだろうか?

こういうことをしたらどう思うだろうか?

人という生き物を学ぶことが大切になってきます。

 

人を相手にするのですから人というもがわからなくては

育成などしようもありません。

 

心理学の本がたくさん出ているので読んでみるのも参考になります。

最近は脳科学も注目されていますよね。

 

又、近頃「コーチング」という言葉をよく聞きます。

コーチングは一種のコミュニケーションの方法です。

 

上司や先輩が自分の持っているスキルを教えるのはティーチングですが、

コーチングは相手に質問して自分自身で答えをだしてもらう手法です。

 

指導を受ける方はみずから答えを導き出したので自分でも納得がいきます。

 

ティーチングが一方通行のコミュニケーションなのに対して

コーチングは双方向のコミュニケーションと言われています。

いずれにしても人に興味を持ち、人の心の動きや行動に関心を持つことが

大切です。

 

誰でも自分に関心を持ってもらえるのはワルイ気はしませんからね。

 

 

2-4.指導のスキルを上げる

 

人材を育成するスキルにはいくつかポイントがあります。

 

  • 1)褒める

 

よくスポーツで一流の選手が一流の監督になるとは限らないと言われます。

ビジネスでもスポーツでもその人自身にどれだけ実績があろうとも

相手に理解させ実際にやらせてみなければ上達はしません。

 

山本五十六の有名な言葉に

「やってみて言って聞かせてさせてみて褒めてやらねば人は動かじ」というものがあります。

 

山本五十六は太平洋戦争時に連合艦隊司令官として勝機の少ない戦争に

反対しながらも立場上、連合艦隊を指揮した司令官ですが、

この言葉には思い当たる節があるのではないでしょうか。

 

2)伝え方を考える

 

料理人や、職人の世界では技は見て学ぶものという風潮があります。

最近でこそそういったことは少なくなってきたようですが。

 

以前、寿司屋さんの学校をテレビで特集していました。

 

通常の寿司屋さんだと、洗い物やシャリの炊き方から始まり数年してから

ようやく包丁を握らせてもらえるそうですが、この寿司屋さんの学校では

なんと入学初日から包丁を握らせてもらえるんだとか。

 

今は日本食ブームですので、店を出したい人も多くいるそうですが、

何年もかけて修行していられない人や企業に人気だそうです。

 

「俺は黙っているから技術を覚えたかったら盗め!」というやり方は

賛否両論わかれるところだと思います。

心構えとか、精神的なものまでは時間をかけないと伝えきれないかもしれませんが

技術の伝達だけをみれば確実に覚えるスピードは上がるでしょう。

 

3)コミュニケーション力を高める

 

指導する側も、どうしたらもっと相手に自分のもっているものを伝えられるか

コミュニケーション力や人の気持ちをくみ取る能力を高める必要があります。

 

よく理由も言わず、「これをやっといてくれ」なんて言い放しの人がいますが、

指導する側は大体先輩や上司で、指導される側はまだ経験が浅い新人の場合が

多いですから同じレベルで考えてはいけません。

 

先輩は長年その業界にいるので、当然いろんなことに詳しく

無意識に専門用語なども日常的に使うわけです。

 

しかし、新人にしたら話の内容について行くことができません。

 

ただこれをやってくれと言われてもなぜこれをやるのか

理由がわからないと腑に落ちません。

 

言われたからやっているだけで、本当にわかっていないから改善も進歩もありません。

 

又、質問しようにも、何がわかっていて何がわからないのかそれすらわからず、

どう質問したらいいのかもよくわからないということも往々にしてあります。

 

指導する側は、自分では常識だと思っていることが、実は他の人には

そうではないということをよく理解しておく必要があります。

 

 

 

2-5.仕事の重要性を伝える

 

どんな仕事や組織の中のポジションでも必要だから存在します。

 

私の知り合いで、食品工場で来る日も来る日も野菜の皮剝きをしている青年がいます。

 

もう数年はやっていると思います。

はたから見ると飽きないのかあと思いますが、彼は自分の仕事の重要性を知っています。

 

もちろん飽きることもあるでしょうが、誰かがそれをやらないと次の工程に進まないことをよく理解しているし、彼の上司がきちんと仕事の重要性を説明しています。

 

人が仕事をするのは食べていく為だけにやるわけではありません。

組織内のどんなポジションでも誰かがその役をやらないといけません。

 

また、同様にミッションを伝えてあげるということがとても重要です。

 

自分の会社や組織が何のために存在しているのか?

これを正しく伝えることができると俄然やる気が違ってきます。

 

誰でも自分のやっていることが世の中の為になっていると思えれば

人にも家族にも胸を張れます。

逆に人に言えないことをやっていると自分で思っていると仕事にも身が入りません。

 

仕事のミッションを正しく伝えてあげることは指導する側やリーダーの重要な役割です。

 

 

2-6.指導者の人間力を高める

 

人材育成が上手くいかないと、つい相手のせいにしがちです。

 

しかし、それははたして相手のせいでしょうか?

もしかしたらあなた自身に問題はないでしょうか?

 

指導者にどれだけ実績があっても、人を大切にしない、横柄で威張った態度をとる人に

教わりたくないと思うのは私だけでしょうか?

 

指導者がついて行きたくなるような人間性の持ち主なら

人は黙っていてもついて行くと思います。

 

ひとむかし前、親方と言われる人達の中には、ガンコで口が悪くても

ついて行きたくなるような人間的魅力溢れる人がたくさんいました。

 

彼らが人を引き付けるのは、口が悪くても言葉の奥に愛情を感じるからだと思います。

 

小学生の時など、その先生が好きだから勉強が好きになるなんてこともありますよね。

もちろん、その逆もありますが。

 

 

先週、新聞に興味深い記事が載っていました。

 

印鑑業界で売上、店舗数とも日本一の会社があるのですが、

そこの社長の修業時代の話です。

 

社長がまだ幼い頃、母親が生活の為に印鑑の商売を始めたそうです。

 

60年代当時の印鑑は手掘りの為、外注の職人に依頼するのですが、

外注先の印鑑職人には納期という感覚がまったくなく

自分のペースで仕事をするんだそうです。

 

印鑑は契約時の書類に押印したりすることが多い商品です。

その為納期が非常に重要なのですが、もし間に合わないと顧客には怒られ、

信用を無くし、その後の商売に多大な影響がでます。

 

その為、母親は職人に土下座して納期を早めてくれるよう頼んでいたそうです。

本来、客である母親のそのような姿を見て理不尽に思い、自分が義務教育を終えたら

印鑑職人になろうと心に決めたそうです。

 

そして、印鑑工房に弟子入りするのですが、営業だけさせられ、

何年経っても印鑑の技術を教えてくれません。

 

当時は技術を教えて早期に独立されるのをおそれ、数年は教えなかったそうです。

 

しかしそれでは間に合わないのでその印鑑工房を辞め、仙台で一番といわれる

店に弟子入りしたそうですが、そこでは仕事も教えてくれるし給料もくれる。

また、当時珍しい健康保険もあり、年に1回は社員旅行に行き、成人式には

背広も作ってくれたそうです。

 

この会社の社長の考えは経営とは「人を大事にする」ということ。

そしてみんなの力が集まれば経営者が一人で頑張る何倍もの力になり

厳しい時代でも利益を出せる会社になるというものだったそうです。

 

ここで学んだことが基になり、現在の売上高、店舗数とも日本一の印鑑会社を

築くまでになりました。

 

 

この記事を読んだときに人材育成の基本を見た思いがしました。

 

まず社員に技術を伝える仕組みがある。

1960年代という時代にもかかわらず保険が完備している。

そして、成人式に背広を作ってあげたり有名なお店に食事に連れて行ってくれるなど

社員を大事にしている。

 

安心して長く働きたくなる環境が整っているからこそ、長年働き技術力も集積していきます。

そして蓄積した高い技術力でよい商品を作り、会社は利益を出せる体質になっていきます。

 

逆に人を大切にせず、使い捨てのような扱いをする会社では社員も居つかず、

技術も集積できません。

 

技術力がなければ長い目で見て利益を残せず、やがて社会から淘汰されていくでしょう。

「人を大事にする」それこそが厳しい時代に会社や組織が生き延びていく

最善の方法でしょう。

 

 

2.まとめ

 

人材育成は人が相手ですから奥が深くとてもこれが正解などと言うことはありません。

いろんな指導のテクニックもあります。

 

しかし、人対人なわけですから最終的には指導する側が相手のことをどれだけ

考えてあげれるかだと思います。

 

単に耳触りのいい言葉や態度では人はなかなかついて行きません。

厳しくても愛情が感じられると人はついて行くと思います。

 

人はうまくいかないと原因を相手に求めがちですが、指導する側にも問題がないか

よく考えてみる必要があるかもしれません。

 

ご自身がかつて指導してもらう側だった時のことを思い出して人に接すれば

「人材育成」はきっとうまくいくでしょう。

 

 

出典:新潟日報

 

山本五十六

 

 

 

 

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