スムーズな事業承継で、いざという時に慌てない!”4つのポイント”

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中小企業における事業承継の重要性を知りながらも、なかなか手をつけられていない

経営者の方も多いのではないでしょうか?

 

2015年度の全国社長の平均年齢が60.8歳と高齢化が更に進んだことでも

事業承継がスムーズに行われていない状況を伺い知ることができます。

 

2015年度の倒産件数が8408件、7年連続の前年比減少

 

というニュースとはウラハラに「隠れ倒産」と言われる統計上には現れない倒産が急増している

ことはご存知でしょうか?

 

統計上の倒産件数は確かに減ってはいるのですが。。。

 

 

「隠れ倒産?ってなに?」

 

 

たとえば

「子供や親族が後を継ぐ意思がなく、これ以上商売を続けることは困難だ」と言って会社の活動をやめてしまう場合が隠れ倒産にあたります。

 

このような事業不振や後継者が見つからないなどの理由で事業をやめてしまう「隠れ倒産」は

「休廃業・解散」にあたり倒産には集計されません。

 

2013年の「休廃業・解散」企業は2万8,943件(前年比4.0%増)にのぼり

2013年の年間倒産件数(1万855件)に対してなんと2.6倍に急増しているのです。

 

 

 

「休廃業・解散」企業の中には資産が負債を
上回る資産超過(黒字経営)状態の企業も多く存在しています。

 

倒産件数が減少している一方で多くの黒字経営企業がなくなっているのです!

 

中小企業庁でも事業承継の重要性の中で

経営者の高齢化と後継者の育成についてこのようにのべています。

 

目次
1.事業承継の重要性
2.事業承継おさえておきたい4つのポイント
 2-1.企業の強みを知る 
 2-2.ヒトに相談する
 2-3.自社の会社の価値を知る
 2-4.目には見えにくい知的財産を知る
3.まとめ

 

 

1.事業承継の重要性

日本経済を支える中小企業では、近年、経営者の高齢化が進行する一方で、
後継者の確保がますます困難になっています。

 

対策をせずに放置していると、いざ事業承継という時に、相続を巡ってもめ事が起きる、

後継者が経営ノウハウを知らない、取引先・従業員の信頼を得られない、といった問題が生じ、

最悪の場合、廃業に至ってしまいます。

 

そのような事にならないためにも、事前に、後継者の候補者を見つけ、その候補者を

育成し、徐々に経営権を移していくといった計画的な取組みが大切です。

 

 

「休廃業・解散」企業の社長年齢のデータを見ると企業の社長の平均年齢は

67.1歳で高齢社長の比率が増加の一途をたどっています。

 

 

 

2013年度の休廃業・解散企業の社長年齢をみると、
70代以上が上昇を続け全体の約4割をしめています。

 

社長が高齢で引退し、そのまま事業をやめてしまうケースが多いのではないかと思います。

 

先行きが見えない事業の将来を悲観し、承継できる相手も見つからず、誰にも相談できない。

 

もし、円滑な事業承継ができていたならば、廃業ではなく事業を続けていたケースも

少なくないのではないかでしょうか。

 

 

20年前は親族内承継が9割でしたが、近年は約6割程度にまで減少しています。

 

親族内での後継者確保が年々難しくなり、親族以外の従業員への承継、M&Aによる

会社譲渡なども増えてきています。

 

このような後継者が見つかっていない状況でも、事業承継の意思確認では

やはり”自分が行っている事業を何らかの形で他者に引き継ぎたい”

と望んでいる経営者が約5割というアンケート結果もでています。

 

それにもかかわらず

なぜ、中小企業の経営者は廃業を選ぶのですか?

 

 

借金をしてでも設備投資をしたいけど、自分がもし、倒れて借金が残ってしまったら

家族や取引先に迷惑がかかってしまう。。

 

資産がまだあるうちに廃業して

 

今まで頑張ってくれた従業員に退職金を払いたい

取引先などに迷惑をかけたくない

大切な家族に苦労をかけたくない

 

という思いが先にたってしまうのではないでしょうか。

 

事業を始めた理由が、会社を成長させて困っている人や家族を幸せにしたい
という思いであったはずなのに、高齢になることで事業を諦めることが
家族や従業員の幸せになってしまうのです。

 

このように考えると、困っている人や家族、従業員を幸せにする事業を

諦めることは非常にもったいないことだと思えてきます。

 

これまで経営者であるあなたが培ってきた技術や経験も承継することが

できなければいずれ無くなってしまうのです。

 

 

長い歴史を誇る出雲大社は60年に一度改修工事がされます。

 

出雲大社の屋根は檜皮葺(ひわだぶき)と呼ばれる屋根を葺く手法で、
日本の宮大工の一部の人だけに受け継がれている手法です。

 

檜皮葺は出雲大社以外の神社などにもつかわれているのですが

実は出雲大社の葺き方はそれらのものとは違っていたというのです。

 

そこで、60年前に屋根を葺いた職人さんを日本中から探しだしたそうです。

 

その結果、2人の職人さんを探しだすことができましたが

お二人とも80歳を超えた高齢で、一人の方がかろうじて葺き方を覚えていたということです。

 

熟練された技術・経験を後世に伝えていくことは永遠の課題です。

経営者のあなたが持つ熟練された技術や経験も誰かに伝えていかなければ無くなってしまうのです。

 

これは、会社だけの損失にはとどまらず、地域社会の損失になると言えるのではないでしょうか?

 

だからこそ、経営者の技術・経験を引きつぐ後継者が必要です。

 

 

 

55歳以上の経営者の方が事業承継について誰にも相談していないと

と答えている割合は過半数を占めています。

 

誰にも相談していなかった理由には

「相談しても解決するとは思えなかった」と回答した人が約8割を占めています。

 

本当に解決することはないのでしょうか?

今は商工会議所や商工会などの地域に密着した団体や事業引き継ぎ支援センターなど

親身になって相談にのってくれる場所も多くあります。

 

想像してください。

 

もし、早めに事業承継の準備を始めて、企業が今まで育て上げてきた様々な財産を

引き継いで経営を安定させることができたら…

 

 

2.事業承継おさえておきたい4つのポイント

 

2-1.企業の強みを知る

 

経営者の方は自社の強みをよくご存知のことだと思います。

 

しかし、あなたの商品・サービスを利用しているお客様に

「どうして、自社の商品・サービスを利用しているのか?」と尋ねたことはありますか?

 

以外にもお客様から返ってくる言葉はあなたの想像していた答えとは全く違う

”納品の速さ”であったりすることがよくあります。

 

たとえば、10分どん兵衛をご存知ですか?

http://www.donbei.jp/10min/

 

商品を提供している側にとっては”うどんらしいコシ”が売りなので

従来の5分という待ち時間でどのくらいコシをだせるかに当然、懸命になる訳ですが

 

10分どん兵衛もあるんだぞ!僕はこれがすきなんだと教えてくれています。

 

多分、この発想は経営者側にはない発想だと思いませんか?

10分なんてふやけたうどんはどん兵衛ではない!と考えてしまうと思います。

 

本来企業が思う食べ方とは違うというのに、このようにページを作ってしまうところ

がさすがです。

 

 

2-2.ヒトに相談する

 

先ほどのアンケート結果に

”過半数の経営者の方は事業承継について誰にも相談していない”というものがありました。

 

事業承継の際には是非、信頼できる相談相手を見つけてください。

 

たとえば、M&Aにかかる経費が3000万円です。

 

と言われてその金額が2年分の利益だったとしたら、あなたはM&Aを諦めますか?

それともM&Aに3000万円をかけますか?

 

もしかしたら、考えるよりも先に3000万円という金額ですぐに諦めてしまう方もいると

いるのではないでしょうか。

 

特に古い業界では”もう、流行らないから”と先行きが不安で誰にも相談せずに諦めてしまうケースがあると思います。

 

しかし、3000万以上で売ることができれば売れた代金から費用3000万円を支払うことが

できますよね。

 

あるいはM&Aの会社を変えることで費用を抑えることもできるかもしれませんし、日本では

すでに古いと思われているものでも、海外にもっていけば新しいということもよくあります。

 

一人で悩むのではなく、信頼できる相談相手を見つけてください。

自分一人では困難に思えることも相手がいることで全く違った解決策が見えてくることがあります。

 

 

2-3.自社の会社の価値を知る

 

会社の値段である企業価値をしっておくことが出来れば、2のような状況の時も慌てずに

対応できます。

 

事業承継の要はあなたが培ってきた財産である「ヒト・モノ・カネ・知的財産」の4つ

をうまく引き継ぐことです。

 

株式が分散している、資産を承継する際に心配の種である贈与税・相続などの現状を知ることで

最善の対応策をたてていくことができます。

 

 

2-4.目には見えにくい知的財産を知る

 

事業承継は、

大きく分けると「ヒトの承継」「資産の承継」「目にみえにくい経営資源の承継」

の3つがあると言われています。

 

「ヒトの承継」とは後継者の育成を表しています。

「資産の承継」は株式、事業用資産・資金をさします。

 

3つめの「目にみえにくい経営資源の承継」は

経営理念、顧客情報、スピード、信用、熟練技術、特許、認証などの経営資源のことです。

 

信用や顧客情報などの自社の強みを探しだして、どんな機会に強みを最大限に発揮できるのか?

逆にこんな時は強みを発揮できないなどを考えみてください。

 

どんなお山だったらあなたの企業が大将になれるのか?を考えてみてください。

 

世界一高いエベレスの大将になる必要はないのです。

 

3.まとめ


事業引き継ぎには時間がかかります。

 

後継者探しや後継者の育成には時間がかかります。

引き継ぎに必要な期間は5~10年と言われています。

 

あなたが突然倒れた時では遅いのです。

事態が切迫している時は、冷静な判断をすることは難しくなります。

 

健康な時には絶対にしないような判断をしてしまいます。

砂漠で水が飲めない状況が続いていたなら、

誰でも喉が渇いてやっと見つけた泥水さえ飲んでしまいそうになります。

 

このような状況になる前に、早めに準備をはじめることが大切です。

 

経営者の方が日々の業務をこなしながら、遠い将来のことと考えがちな事業承継を

後回しにしてしまうのは当然のことのように思えます。

 

しかし、経営が順調な時だからこそ時間をとって考えておく必要があるのではないでしょうか?

 

企業が持つ、高度な技術、経営基盤も

事業承継がうまくいかなければ引き継がれることはありません。

 

 

事業承継を考えていながら、なかなか手をつけられずにいるのであれば

動きだすきっかけにしていただけますと幸いです。

 

 

 

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